ととらのお店番日記
都会の真ん中の小さな酒屋さんの飼い猫ととらのお店番日記

29 June

茶々丸のこと。

 以前カウちゃんがいたところにチャトラのチビ助が現れたのは去年の11月の終りの寒さが厳しくなってくる頃でした。カウちゃんを育てた赤茶毛君がカウちゃんがいなくなって寂しそうにしていたので、また上手に育てるのかなと見守っていました。
しかし赤茶毛君はそのコがあまり好きではないようでした。いつも追いやられて一人でジッとして震えていたので、「茶々丸」と名付け通る度に呼んでいました。そのうち茶々丸は「ニャ」とお返事しながら飛んでくる様になりました。赤茶毛くんが大好きでいやがられても少し離れてそばにいてるコでした。
 赤茶毛君を外猫として面倒見てる方に聞くと茶々丸は袋に入れられて捨てられてたとのこと。おそらく皮膚病で飼い主が捨てたのだろう。赤茶毛君にも皮膚病がうつり二人とも薬を塗って治ったことなどがわかりました。

 春にはすっかり元気になり家の裏にカリカリを何度か食べに来てたので「茶々丸、えらい遠くまで遠征してんねんね」と声をかけると「そうニャロ?」とお返事をしてくれました。
 昨日も「茶々丸〜」と声をかけて通ったところでした。今朝、いつもいてる所の前の道に茶々丸が倒れていました。交通事故でした。前の喫茶店の人が警察に電話したからと言ってたのでとりあえず二次的な事故に遭わない様にそばにいてました。たまたまそばを通りがかったサラリーマンの方や学生さんも一緒に見守ってくれてました。まだ息があり懸命に何かにすがろうと身体を引きずって私の足元にやってきました。警察に連れて行かれたら殺処分だろうかと警官に問うと飼い主がわからないと・・ということなので行きつけの獣医に電話をしようとしてると茶々丸は息を引き取ってしまいました。
 寂しがりやで甘えたな茶々丸。他に頼ることができなくてずっと赤茶毛君のそばにいてた茶々丸。最期は多くに人に看取られ天に召されました。
 ととらを捜していると多くのノラさんに会います。そしてそのなかでも人を信用してるコしてないコいろいろな猫に会います。茶々丸は懸命に生きてそして愛されたいと願っていたコでした。結果的に何もしてあげることが出来なかったのがとても辛かったですが、「茶々丸」というコがいた、たった10ヶ月足らずの命だったけど一生懸命生きてたということ、そして次はお家猫として愛される様に、と願ってあげてください。
 茶々丸、またね。



12:35:52 - toki - 3 comments -

心頭滅却すれば・・。

暑い時は心落ち着けて読書でもしたら良いんですよ。

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09:05:25 - toki - No comments -